体験談1

私のトーストマスターズ体験を一文で表すと、「トーストマスターズのおかげで、本当になりたい自分になれた!」ということです。

私が初めてトーストマスターズに入会したのは2000年、 カナダに留学していたときでした。 入会の理由は英語に対する自信をつけることでした。 1年経った暁には「入会したときとは自信もスピーチの能力もずっと違う」と言われ、とても嬉しかったのを覚えています。ネイティブスピーカーと一緒に例会をすることで、 英語力も上がりました。

しかし、 本当にトーストマスターズが自分にとってかけがえのないものとなったのは、 実は数年前に帰国して、日本でトーストマスターズを再開してからのことです。

再開後1年くらい経つと、スピーチだけではなく性格も以前よりずっと外向きになったのを自然と感じ、その結果人と接触する機会も多くなりました。帰国当初は対人関係にも苦手意識を感じていて、人との会話がほとんどない仕事をしていましたが、段々と自信を持てるようになりました。その結果、接客業などを経て、今では人とのコミュニケーションが多い広報関係の仕事に転職しました。 これもトーストマスターズを通して、 適職を見つけ出せたものと感謝しています。

その秘訣の一つは、バイリンガルクラブに所属した、ということにあります。英語だけでスピーチをしていた時は、確かに英語力は上がりましたし、英語に自信を持つことにも繋がりました。しかし、語学だけではなくコミュニケーションそのものに自信を持つためには、母国語である日本語での練習も必要であることを、実体験を以って気付かされました。構成の仕方や間の取り方など、言語を問わずに活用できるコミュニケーションのポイントはたくさんあります。母国語で自分の言いたいことを分かりやすく伝える練習を重ねることで、外国語でもより深い内容、構成のスピーチができるようになっていくことができます。 言い換えれば、母国語と外国語でのスピーチ練習を組み合わせることで、言語を問わずに思ったことを伝えられるようになる、「コミュニケーター」としての能力が養えます。

さらには、クラブやイベントの運営に携わったことも大きいです。トーストマスターズ=スピーチをするクラブと思われがちですが、私たちは非営利団体。自分で運営やイベントの企画なども全てボランティアで行ないます。チームで一つのイベントを作り上げたり、役員としてクラブをまとめる体験をしていくことによって、対人コミュニケーションの仕方、チームワークの取り方なども実践を通して学ぶことができます。トーストマスターズは職業・年齢・性別などが全く違う、普段の仕事の中では滅多に会えないような人とも一緒に活動しますので、そこで養える対人力・コミュニケーション力は、仕事や家庭、地域活動など、クラブの外でも大きな財産になります。

既にトーストマスターズに入会をご検討の方も、 話を読むだけでは実感の湧かない方も、 まずはぜひ一度東京インターナショナルクラブの例会にいらしてみてはいかがでしょうか? 百聞は一見にしかず。一同大歓迎いたしますので、お待ちしております!