Meeting Report April 27th, 2022

第398回 例会レポート

やっと対面での例会ができるようになってきました。(オンラインとのハイブリッド形式)

会場は今回2回目となる大田区消費生活センター。

少し機材トラブルがあったものの、無事に例会を開始することができました。

まずオープニングで会長のTM R.T.が最近知った言葉を紹介しました。

“自分が一番生き生きしている時期”を意味する「我が世の春」。

この例会で、参加者が「我が世の春」を謳歌し、充実した時を過ごせるようにしていきたいですね、

と呼びかけました。

ゲストとして、現地にKさん、オンラインでAさんが参加してくださいました。

今夜のTMOEはTM N.K.さん。愛猫のチビ太君とオンラインでご参加され、

参加者をほっこりさせてくれました。

今夜の言葉はTM M.A.選:「じっくりと」

前半に長めのワークショップがあるため、じっくり考えて行きましょう、とのこと。

【教育セッション:日本語の部】

◆日本語スピーチ:TM F.G. [東京インターナショナルトーストマスターズクラブにおけるデジタル戦略1]

※今回のスピーチは通常のマニュアルではなく、スピーカー持ち込み企画のワークショップが開催されました。

スピーカーの目的は、メンバーがパブリックスピーカーおよびリーダーとしてのスキルを応用してワークショップを促進することです。

TM F.G.はデジタルマーケティングの分野でMBAの取得を目指しており、

最初にワークショップの趣旨について説明しました。

ワークショップの目的は、マーケティングのターゲットとなる理想的な人物像=バイヤーペルソナを特定することです。

デジタルと通常のマーケティングの違いとして、

“初めて商品やサービスに出会う前に、

検索して情報を収集する段階がほぼ必ず入ってくる”ことが挙げられます。

そのため、この段階でどうやって良い印象を与えるかがカギになります。

資金や時間、人材は限られているため、理想的な人物像=ターゲットを絞ることが非常に重要です。

また、ターゲットとなる人物がコンテンツ、プラットフォーム、どんな人や情報に影響を受けるのか、

といったことを考慮しなければなりません。

次に、TM F.G.はワークショップの流れについて説明しました。

最初にクラブに参加して欲しい人の特徴について、自由に意見を出してもらい、

次に数人のグループになって、ターゲットの具体的なプロフィールを作成します。

最後に作成したプロフィールを発表します。

1)クラブに参加してほしい人の特徴(属性、興味、行動)

・40代~50代、男性、大井町周辺に勤務、人前でしゃべる練習がしたい

・30代、主婦、家の外での活動に興味あり

・20代、学生、英語学習に興味あり

等様々な意見が出ました。

「基本的に興味があれば誰でもウェルカム」という姿勢のため、

あまり限定して考えたことがなかった、という参加者の意見がありました。

2)具体的なプロフィール(イメージ写真、基本情報、目標、課題、解決法、使用するデジタルツール、インフルエンサー、検索キーワード)

3つのグループに分かれて考察⇒発表

[グループ1]

[グループ2]

 <基本情報>

 女性、40代後半、既婚で、子供が中学生になり、子育てがひと段落。フリーランスで、時間の融通が効く。

 英語で会話する機会がある。自分で喋って仕事をとってこなければならばい。

 <課題>

 人前で話すのが苦手だが、英会話教室だけではなかなか上達せず、他に会話・プレゼン・英語を学ぶ場がなかなか見つからない。

 朝忙しい。なるべく費用は抑えたい。

 <当クラブでの解決法>

 安心して失敗でき、フィードバックがもらえる。プレゼン上達のためのマニュアルがある。スピーチは自分のペースで実践できる。

 夜に例会がある。英会話教室と比較して会費が安い。

 <使用するデジタルツール>

 Facebook、YouTube、Amazonや楽天等のショッピングサイト、NHKラジオ

 <影響を受けるインフルエンサー>

 嵐、TEDトークス

 <検索ワード>

 スピーチ 教室、英語 スピーチ、無料、勉強法、プレゼン 上達

[グループ3]

どのグループも全く異なるプロフィールになりました。

TM F.G. はまとめで「何か見えてきたものはありましたか?」と聴衆に問いかけました。

今まで深く考えたことがなかったですが、ゲストの身になって考える良い機会になったと思います。

因みに、このワークショップはまだ他にもシリーズがあるそうで、

今回のワークショップを踏まえたフォローアップのワークショップを実施してもらえるかもしれない、とのことです。

◆論評#1

論評も忘れて夢中になってた、というTM J.S.

スピーチ終了直後にもかかわらず、見事な論評を披露されました。

参加者が今夜の言葉の通り「じっくり」とワークショップに取り組めており、

「ファシリテーションを促進する」というスピーカーの目的は十分達成されていました。

そして、TM J.S.は3つの良い点と改善点を1点挙げました。

まず良かったのが、クラブの理想的なメンバー像を特定する、というテーマ設定です。

普段あまり考える機会がない問いを投げかけ、アカデミックな対話を促進していました。

次に声がゆっくりで、低めの落ち着いたトーンだったので、内容がわかりやすく、じっくり話し合うよう上手く働きかけていました。

また、導入でコンセプトを説明し、ワークショップを実施、まとめ、総括をする、という構成がわかりやすく、

まとめの部分で問いかけをすることで、メンバー一人一人が自分の考えを発見できたと思います。

1点、改善点があるとすれば、2つ目のセッションで使用するテンプレートを事前に配ってもらえると

まとめや発表がしやすい、と思います。

とはいえ、実りあるワークショップで、しかもまだシリーズがあるということで、

次回を楽しみにしています、とTM J.S.は締めくくりました。

【English Session】

Word of the Evening: philosophy

◆2nd Speaker: TM N.H.  “Spice your slides!”

Objective: To practice and use a variety of visual aids during a speech.

TM N.H. explained that there are three points to spice up visual aids.

1,Style

 The style of slides set the tone of a speech.

 If it’s inconsistent to the theme, the audience is confused and may misunderstand the story.

 Choosing the appropriate and consistent design helped the audience to understand the speech content.

 You don’t have to design on your own. PowerPoint has many templates!

2,Colors

 Colors are associated with their own images and emotions. For example, yellow is suggestive of happiness.

 To use the colors which agree with each scene, the audience can see and feel the context.

 Again, there’s no need to be a professional designer. You can google “color palette” and use the color charts by eye-dropper function.

3,Icons

 Speakers tend to put too many words on a slide since they have many topics to tell, however, it’s unfriendly to the audience.

 The solution is to replace the texts with icons. The audience understand the meaning at a glance.

 You can find free images online.

She successfully delivered her message with sophisticated slides and apparent examples.

The slides did have suitable style with appropriate colors, icons and less words.

◆Tables Topics by TM K.K.

◆Evaluation #2 / TM R.T.

She appreciated the delicious speech and liked the dashing slides and colorful expressions.

Firstly, TM N.H. completed the objective successfully.

The words spiced the speech and made it attractive.

The structure was clear, to start with a question, explain the 3 points and summarize.

The best point was to give quick and easy solutions to each point, which was very helpful for the audience to practice the knacks.

It was difficult to find a suggestion, but it’d be better to talk about copy writes.

◆総合論評/General Evaluation

TM J.S.の論評は、非常に長いワークショップに対してよくまとまった模範的な論評になっていた。

良い点⇒改善点⇒良い点を繰り返した後で、今後のスピーチへの期待を込めたコメントが素晴らしかった。

Evaluation for TM R.T.’s evaluation

The evaluation time was too short. There are many words to complement the great speech.

It’s better to use up every positive word you know.

◆Award Presentation

The best table topic speaker was TM N.H.

The best evaluator was TM R.T.

The best speaker was TM N.H.

Congratulations!

We have great news! A guest declared to join the club!

Yaaay!

Meeting Report April 13th, 2022

第397回例会レポート/ Meeting report #397

TMOE: TM J.Y

[English session]

Word of the evening: refreshing

■1st speech “Your Best Moment of Truth” by TM K.K

It was his second speech of “high performance leadership” project. He managed the project of collecting the stories of great customer services from his team members and shared 2 stories in this speech.

  1. The story of a hotel staff who fixed the room light for the customer
  2. The story of a station officer who helped the customer to find his/her left behind bag

TM K.K concluded that understanding the true needs of the customers can create great experience for them.

■Table Topics: organized by TM F.G

TM F.G asked members to look at a picture and improvise a story.

  1. TM N.H :A story of a Harry Potter geek girl who visited London to find the wizarding world and got lost
  2. Ms. K : A story of a man in Alaska who is praying for his friend died in the field.
  3. TM M.A : A story of a man who is searching for the treasure under the sea to refresh the relationship with his wife.

■Evaluation for TM K.K by TM A.O

Good points: (1)made a brief recall for his 1st speech of “high performance leadership” project, (2)shared the enjoyable story.

Suggestions: (1)1st page of the slide was black and it is better not to share the screen when it is not necessary. (2) spend more time on the conclusion part.

[日本語の部]

今夜の言葉:さわやか

■TM N.K「身近のセキュリティ事情」

かつてセキュリティに関する本を翻訳したことがあるTM N.K。そんな彼でも社用iPhoneのパスワードやApple IDを忘れた結果、27日間もiPhoneが使用できなくなってしまったといいます。それでもパスワードをメモすることは絶対にしてはならず、セキュリティの最大のリスクは「人的リスク」ということで、犯罪者がパスワードを聞き出す様々な手口について紹介されていました。

■TM N.H「Found in Translation」

最近外国人の知人の頼みでブログ記事の英語→日本語翻訳ボランティアを始めた。パーソナルな内容の投稿のため、教科書的に訳しても共感を呼べる記事にならない。模索する中で、日本語は「社会性」が非常に高い言語で、著者と読者の関係性を考慮する必要があると気づき、その点を工夫した。Lost in translation(翻訳することで失われてしまう意味・意図)という言葉があるが、翻訳ではじめて気づくFound in translationもあるのではないか。

■TM N.Kへの論評:TM M.A

良かった点:構成(イントロ→事件→結論)、声の迫力とボーカルバラエティ、質問セッションのテンポ

提言:会場参加のため、PCの前でなく演台に立ってやると良かった、パスワードを忘れないコツについて聞きたかった

■TM N.Hへの論評:TM G.K

良かった点:エネルギーあり、ボーカルバラエティで使い分けができていた、セリフをメンバーに読んでもらうなど聴衆を参加させていた、問いかけ多用していた

提言:全体的にスピードが早く「間」が少なかった、翻訳の話なのでFound in Translationという文字を日本語にビジュアル的に変換させるなどの工夫も良いのでは

MEETING REPORT Mar. 27th, 2022

第396回 お花見例会レポート

今夜のTMOEはM.A。今回は毎年恒例お花見例会ということで、食べ物や飲み物を飲みながらのリラックスした例会。今夜の言葉「達成」とともに、スピーチあり、お楽しみタイムありの楽しい例会がスタートしました。

<教育セッション>

■日本語スピーチ:TM R.T 「サイバーセキュリティの今」

セキュリティ分野のSEとして働くTM R.Tによる、40分にわたるセミナー形式スピーチ。冒頭でアンケートを取り、聴衆の前提理解度を把握したうえで、①システムの歴史、②サイバーセキュリティ今昔、③犯罪事例、そして④原因と対策の4本柱でセミナーを進めていきます。TM R.Tによると、サイバーセキュリティはここ数年でコペルニクス的転換を迎えているといいます。最初のコンピュータウイルスは、テストや遊び目的で利用されていましたが、近年ではランサムウェア等の金銭目的の犯罪として発展。以前はお城の外に門番を置くように、社内ネットワークさえ守れば安全だったものが、今は様々な要因によりお城(=社内システム)が地方武士に乗っ取られる時代。「ゼロトラスト」=すべて信用できず、常時監視する、というのが現在のサイバーセキュリティの常識になりました。そして、どんなに守っても、ウイルス感染の原因となる最後のセキュリティホールはすべて「人間」ということで、システムアップデートの徹底や、送られてきたリンクを開く前に立ち止まる等、基礎的なことを守ることが非常に重要と説明していました。パワーワードやクイズもふんだんに盛り込み、初心者でも興味が持てるよう工夫された素晴らしいセミナーでした。

■論評 TM A.OのTM R.Tへの論評

・構成がしっかり作られているとともに、ニュースや現在社会で発生している事例を取り上げていて、非常に分かりやすかった。

・「クラウド」など、分かっているようで分からない言葉の説明も取り入れていてよかった。

・ウイルス感染の原因は4つのみで、それに対策が必要ということだったが、自分は人間の「心情」のチェックも必要だと考えている。(焦っている時、不安な時などは誤った行動をとりやすい)

■総合論評 TM N.K

・TM A.Oについて、セミナー形式の長いスピーチの論評は大変だが、簡潔に説明できていた点が素晴らしかった。セミナー形式のスピーチのため、今回の自身の、学び等もフィードバックできるとより良かったのではないか。

・例会全体について、少ない人数の中で助け合い、実りのある例会だった。

<お楽しみタイム>

後半は、TMOEのM.Aが企画したお楽しみタイムです!

■お題スピーチタイム

春ということで、「整理」に関する即興スピーチを参加者から募集していきます。

  1. TM N.K

 27年間の仕事の「整理」をしている。この春からはじめて異動になったため、自分の知識を引き継ぎしないといけない。今までずっと異動がなく、ノウハウの共有化をサボったツケが回ってきている。

  • TM A.O

 自分の体重を「整えて」いる。カミングアウトすると、実は1日2食ダイエットをしている。コロナ前はジムに行っていたが、コロナになって行かなくなってしまったため。最近は1日1食ダイエットもトライしており、Youtubeの大食い動画等を見て我慢している。

  • TM F.G

 実は自分も体重を「整えて」いる。数年前に過労で体調を崩し、その後のストレス発散で食事の量が増えてしまった。去年からカロリー制限ダイエットを始め、1600カロリー/日を摂取している。それにより15kg体重を落とせた。

  • TM N.H

 モノを「整理」する。春になるとモノを手放すことが増えるが、思い入れが強く、「この服着てあの人とあそこ行ったな」等をよく覚えている。小さい頃から想い出のモノとはお別れ式をしており、それによりモノと記憶を整理している。

  • TM R.T

 会社のロッカーを「整理」したい。仕事柄書類が大量にあるが、ロッカーに詰めるだけ詰めている。捨ててはいけないものは、先輩に押し付けたりしている(!)。本で整理術等も読んだが上手くいかず、旦那は書類もポイと捨てられているので、自分も整理をしたい。

■Connect Stories

It was a game to created 1 story by connecting each member’s alternating supply of short sentences. The members used their imagination and created the stories like below!

The each slash (/) below means the change in speaker.

-Story 1 (6 speakers):

Long ago there was a man who had a large bag. / The bag was Santa Clause’s bag and it was filled with nice presents. He gave a present to a girl, but she didn’t show any interest to it. So / he asked Google what will attract her attention, / but there were so many answers and he decided to ask his grandma. / However, grandma was addicted to smart phone too and he couldn’t get answer from her. / Then he finally realized that it is not the present attracts her, but it is his heart accounts. So he sent her heartful of his love and they got married. Happily ever after.

-Story 2 (10 speakers):

Once upon a time there was a beautiful princess. / She was mean, and her parents, the king and queen, decided to let her embark on her journey to change her evil nature. / Her kingdom had hostile relations with neighboring kingdom, so she decided to visit there to defeat the king. / On the way, she met a witch and she welcomed the witch as a company by promising that she will give her the neighboring land after she defeated the king. / However, one day the 2 ladies met a handsome guy. They both fell in love with him. So the princess asked him, “do you choose a beautiful young woman like me, or do you choose the witch?” / He chose the witch, because she could do anything. / Then the princess realized that there’s something wrong in her soul, and what she wanted for a long time was love. She decided to defeat the neighboring kingdom because she wanted to be accepted by his mother and father. / She changed. She decided to change the situation by diplomacy instead of armed force. Thanks to her effort, the 2 kingdoms created friendly relationship, and she was welcomed by her kingdom as a heroin who brought the peace.

準備スピーチ、即興スピーチ、言葉を繋いで物語を作るゲーム。すべてがとても充実した、濃度の高いお花見例会でした。